フィリピン最古のローマ・カトリック教のサントニーニョ教会 Sto. Nino Church

サントニーニョ教会の入館時間から服装・ろうそくの注意点

サント・ニーニョ教会
Sto. Nino Church

 

1565年にスペインの植民者レガスピとウルダネタにより建設されたフィリピン最古のカトリック教会です

サントニーニョとはスペイン語で聖なる少年という意味で、幼いイエスキリストを指しています

当時1740年に教会の守護聖人 サントニーニョ (幼きイエスキリスト像) 像は、ポルトガル人の探検家フェルディナンド・マゼランがファナ女王に対して贈ったものとして今も祀られています

1568年11月1日焼失、1602年再建、1628年再度破壊から現在の建物は1740年に再建修複しています

幾多の戦火を生き延びたことは奇跡だとし、それ以来、地元民よりこの像を奇跡の守護神として崇拝するようになり、現在もこの像を一目見ようと多くの信者が訪れているカトリック教会です

1965年に、ローマ法皇よりバシリカミノレ(教会堂)の称号を与えられ、バシリカ・ミノレ・デルサントニーニョ (Basilica Minore del Sto. Nino) と尊称されました

サントニーニョ教会として親しまれていますが、正式名称はBasilica Minore del Santo Nino de Cebuと言います

敬虔なキリスト教徒が多いフィリピン人にとって、サントニーニョ教会はとても神聖な場所となっています。

現存する建物は1740年に完成されたものです

 

サントニーニョ教会はセブ島、セブ市の下町のエリアにあり、マゼランクロスが入る八角堂の通りの北側に入口があります

入場は無料でカトリックの信仰がなくても訪問し見学ができます
↓ドレスコードの看板が入口にもあります

サントニーニョ教会の行き方・拝観時間と注意事項

マゼランクロスがあるスグボ広場の脇にあります
オスメナ大通りに面しており、セブ市の繁華街、コロン地区にありカルボンマーケットやサンペドロ要塞から歩いて来れらる場所です

↓右手の建物がサントニーニョ教会への入口です

教会はセブシティの中央に位置しています。この地区はスリや置き引きも多いので、貴重品には十分気を付けて観光してください
サントニーニョ教会は非常に神聖な場所です。入口でも必ず服装のチェックを警備員がします
教会としてのドレスコードがあります
露出の多い服装やサンダル等で教会内に入ることは、出来ませんのであらかじめ正装を心掛けてください

サントニーニョ教会の拝観時間は、午前6時00~午後19時00です

多数の信者が利用する日曜は、最も混雑します。日曜日以外に訪問するのがおすすめです

入口の右手にセント・ニーノ・ファウンテン St. Nino Fountainがあります

大聖堂の手前にキャンドルが並んでいる場所があります。人々の祈りの数だけキャンドルが灯されています

自分や家族や友人のために祈りをささげる時は、その人数分のキャンドルに火を灯します

キャンドルは大きな容器に収められており、そこから自由に取り出して結構です
料金箱がありますので、その箱の中にあなたの気持ちの金額を入れます。日本で言うなら賽銭箱と同じです

サントニーニョ教会の歴史や見所をご覧いただき見学時のお役立てください

フィリピンの人々の中でも多いのがローマ・カトリックの信仰者です

このサントニーニョ教会はフィリピン・セブ島の人々にとって神聖な場所です
フィリピンの人口の9割以上がキリスト教の信者だといわれています

アジア諸国で、キリスト教が浸透している国はありません
その一番の理由が、ポルトガル探検家マゼランが関係しています
マゼランはポルトガル人ですが、大航海の時代にもスペイン船に乗り世界中を探検して回りました

その道すがら、カトリックの布教活動も行ってきたのです
マゼランは、現地セブ島の王室や地元の人々にカトリック教の洗礼を施しています

その後、フィリピンはスペインに植民化されましたが、その際にも多くのフィリピン人がカソリック教の信仰を深め現在に至ります

サントニーニョ教会の見どころ

サントニーニョ教会に数多くの歴史的な見どころがあります

バシリカステージ又は巡礼センターと呼ばれる建物があり、そのオープンスペースは3,500人を収容できる広さがあります
バシリカ・デル・スト・ニーニョ博物館は1965年に設立されました

↓サント ニーニョ デ セブ バシリカ ミノーレ ピルグリム センターBasilica Minore del Santo Niño de Cebu Pilgrim Center

地下には博物館があり17世紀にさかのぼる教会文書やアンティーク家具、聖杯、祭壇台、司祭の法衣などが収蔵されています

教会の歴史を伝える貴重な資料が展示されていますが、館内での写真撮影は禁止されているので注意してください

バシリカ(basilica)とは

古代ローマ時代に用いられた裁判や商業取引所のための長方形の公共建築
特に初期キリスト教会の建物に用いられています。西洋中世に基づいた教会堂形式です

バジリカ聖堂も同様に、公共の集会施設を指す言葉でしたが、古代ローマ時代にコンスタンチヌス帝によってキリスト教が公認され、集会施設であるバジリカと同じ建築様式の教会が建てられるようになり、キリスト教の教会堂もバジリカと呼ばれています

サントニーニョ教会のメインとなる建物の大聖堂

大聖堂の中では地元の人々が熱心に祈りをささげ、また神父のカトリック教会の司祭に対する宣教活動のお言葉をいただいています

天井からはゴージャスな照明が吊り下がり、大ホールの壁は見事な装飾で埋め尽くされています
神聖で静粛な中では、信仰がなくても誰も厳格な雰囲気が感じ取れます

ここでは、ヨーロッパ・バチカン市国であるような錯覚さえも覚えます

INRI は、イエス・キリストの磔刑においてその十字架の上に掲げられた罪状書きの頭字語(ラテン語 :IESVS  NAZARENVS  REX  IVDAEORVM)です

日本語では、ユダヤ人の王、ナザレのイエスと訳されます

Ninoニーノ)とは、イタリア語でかわいいこという意味があり、スペイン語ニーニョとは、エル・ニーニョ(el niño)は、スペイン語で少年という意味です
大文字のエル・ニーニョ(el Niño)ではイエス・キリストのことを意味します

セブの聖なる子の小聖堂 Minor Basilica of the Holy Child of Cebu

1500 年代にでき、1700 年代に復元されたカトリック教会。幼きイエス像が有名場所です

サントニーニョのマリアが抱える人形がキリストです

サントニーニョ像

サントニーニョ教会の中には、サントニーニョ像であり、イエスキリストの子どもの頃の像が祀られています

1521年、セブ島にてマゼランは、セブ島の王であるフマボンとその妻、ファナ女王たちに洗礼を行い、その際の記念として贈られた像です

建物の外に出ると小さな中庭があり、中央には噴水が置かれています。静かで落ち着いた雰囲気です

渡り廊下には、歴史を語る絵画が壁にかけてあります

そして、一番奥の部屋の順番待ちによる神父による個別のミサが実施されます

非常に神聖な場所ですので大きな声で騒ぐことは慎むようにしましょう。このエリアも写真撮影は禁止されています

マゼランとフィリピン ラプラプとの闘い

首長ラプラプが、スペインのマゼラン船団と戦ったフィリピンの一首長で、1521年マゼランの貢納とキリスト教改宗の要求に反発し、スペイン兵との戦下でマゼランを殺害しました

今もフィリピンで国民的英雄として名高い。フィリピンのセブ島に現れたマゼランは、大砲を撃ち放ち威嚇した後に上陸し、首長フマボンに対し食糧の貢納とキリスト教への改宗などを要求

首長に対してセブ島首長への服従を迫ったが、セブ島の対岸の小島マクタン島の首長ラプラプはその要求を拒否し、その後、ラプラプはマクタン島を砲撃されても弾の届かない場所へ島民を避難させていた

マゼランが島に近づいたが珊瑚礁のため海岸に近づけず、冷静さを失ったかマゼランはわずか49名の兵士を率いて海に飛び込み上陸
ラプラプは航戦しマゼランは毒矢に右足を射られ、ラプラプの振り下ろした杵の一撃で殺害されたと言われています

ラプラプの像は、英雄としてマクタン島の浜辺に建てられている
その当時の戦いの様子が毎年、4月27日のマクタン島の祭りで再現されています

サントニーニョ教会の450年にわたる苦境の歴史

サントニーニョ教会は、1565年にはスペインの海洋探検家であり修道士でもあるアンドレス・デ・ウルダネタより建てられました。

その前にサントニーニョ像は1521年の洗礼の際に、マゼランからファナ女王に贈られたものでしたので、教会ができたのはその後のことになります

この教会はその後、数回にわたって焼失します。1628年には石とレンガ造りの教会建築が始まり、
その工事も一旦中断されますが、1735年になって再開し、そしてついに1740年に現在の姿に近い形で教会が建てられました

そのあと1789年に改装され、1965年にはキリスト教への改宗400年を記念し、大幅な修復作業が行われ、その後、フィリピンのフェルディナンド・E・マルコス大統領により、国定史跡に指定

1965年に、教皇パウロ6世はこの教会をフィリピンにおけるキリスト教の誕生と成長の象徴でと称されました

2013年に、M7.2の地震がボホール州タグビラランの地震により、当教会でも鐘楼とファサードが被害を受け、壁や一部のフレスコ画が損傷

2015年、フィリピン国家歴史委員会による修復が始まり、瓦礫の中に石灰水を注入して強度を増すなどの施工が2016年10月に実施され鐘楼が修復されました

2021年4月14日、フィリピン国立博物館は、サントニーニョ教会、およびマゼランクロスを国宝に指定しました。

永い歴史においてサントニーニョ教会は度重なる不運にも見舞われましたが、第二次世界大戦中には爆撃を免れ保存されています

毎年1月の第3日曜に開催されるシヌログのお祭りもサントニーニョを祝う行事とされています

サントニーニョ教会のイベント

サントニーニョ教会に関連したセブの一台お祭り、シヌログ・フェスティバル(Sinulog Festival)を紹介します

毎年1月の第3日曜日にセブ市を含むセブ島で大々的に行われるお祭りです

フィリピンで最も有名な宗教的なイベントです

「シヌログ」はセブアノ語に由来し、「水流のような動き」を意味するといわれています

サントニーニョ像を持ったダンサーがパレードダンスを繰り広げる様子はとても華やかです
ゴージャスな衣装やメイクも印象的です
イベント期間は9日間渡り開催されますが、最終日が最も華やかで見所満載です

サントニーニョ教会があるセブ市には国内外からたくさんの観光客がこのイベントを目的に訪れます

フェスティバルの伝統的踊りのシヌログダンスは、ドラムに合わせて2前進し、1歩後退するステップが基本で、これは、川の流れを模倣したそうです

 

【基本情報】

名 称: サントニーニョ教会 Basilica Minore del Santo Nino de Cebu
所在地 :  Pilgrim’s Center, Osmeña Blvd, Cebu City, 6000 Cebu,
アクセス: セブ市役所隣り  コロンストリートより600m
営業時間: 6時00分~19時00分
TEL  :  +63 32 255 6697
詳細URL(公式HP):https://santoninodecebubasilica.org/

↓MAP

セブ市で観光で見逃せないマゼランクロスとサントニーニョ教会です。歴史や文化を感じられる場所ですので是非、訪れてみてください

 

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投稿者プロフィール

日本人の方が見たい知りたいことなど、アジア各地の観光や買い物、そしてそこで住む人達たちの習慣、風習なども知ってもらうため現地のリアルな写真と色々な情報を“Cl i p”でお伝えしています
タイ・ミャンマー・フィリピン・カンボジア・韓国・シンガポール・ベトナムの大学の友人より都度、情報をまとめますのでお楽しみください

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