ダントツに仏教徒の多い国ミャンマー!!ヴィパサナー瞑想道場が人気!!

世界中の”寄付指数”でもナンバーワンの国

ミャンマーといえば、古来より仏教が深く信仰され、国民の約90パーセントを敬虔な仏教徒が占める仏教国。
その他、キリスト教が約5%、イスラム教が約4%とされています。
日本の仏教の信者は人口の約36%と言われていますのでミャンマーはダントツに仏教徒の多い国です。
仏教と言いましてもミャンマーの仏教は日本の大乗仏教とは大きく異なる上座部仏教で、12世紀頃、スリランカからミャンマーに伝来しました。

ミャンマーの上座部(小乗)仏教は、一言で言いますと、出家者が自ら覚ることを重視している自己完結的であって、日本のような先祖供養はなく、墓にも執着しない。
死とともに個人は生まれ変わると思っていません。
日本の大乗仏教は逆に大衆にお釈迦様の教えを広め覚りの道を歩ませることを重視しています。
ですからミャンマーではブッダの仏になった姿をしたお坊さんが大勢街を歩いているのです。

それでは仏教の国ミャンマーにはお坊さんがどのくらいいるのでしょうか。
そう人口の13%が僧侶で占めていると言われ約800万人もの多くの僧侶がいることになります。
世俗を離れ出家して僧侶になり、悟りを開いた釈迦によって定められた「戒律」を厳守し、厳しい「修行」を行っている僧侶は国民からとても尊敬されています。
そして、ミャンマーでは男の子を僧侶にさせることは最高の功徳を積むこととされています。
ミャンマーの映像などを見ると僧侶が街を歩く姿などを多く見かけます。
ミャンマーのお坊さんたちはチベット方面同様、えんじ色の衣ですが、お寺や街中ではかわいいピンク色の衣もよく見かけます。
私たちから見るととてもファショナブルです。
お坊さんたちを必ず見かけるシュエダゴン・パゴダはミャンマーのヤンゴン中心部に存在する寺院(パゴダ、パヤー)で、最大の観光スポットにもなっています。
ここは釈迦および釈迦以前にこの世に現れた3人の菩薩の遺体の一部が納められていると信じられていることから重要な聖地とされています。

シュエダゴン・パゴダは約2500年前に建てられたとされています。
6〜10世紀の間に建立され地震によって幾度も破壊され現在の仏塔の原形は15世紀ころ成立したと考えられているそうです。
中央のパゴダの周りは開けたスペースになっていて平日にもかかわらずお参りに来た大勢の人々がぶらぶらと歩いています。
そしてミャンマーでは僧侶にかかわらず、外国人と一緒に記念撮影をすることが流行なのだそうです。
ここであなたも功徳を積んだお坊さんとスマホに収まってみてはいかがでしょう。

シュエダゴン・パゴダの境内は、東西南北の門から入り階段を上がった上部にあります。
境内は高さ約100メートルの黄金のストゥーパを中心に60余りの仏塔や廟が林立する空間になっておりその輝きに驚きます。
供物や土産物を売る店も数多いですので楽しみいっぱいです。
ミャンマーでは寺院の境内には裸足で入るものとされており、このパゴダも例外ではありません。ご注意の程よろしく。

国民の9割が仏教徒のミャンマーは、日常的に何らかの寄付(僧侶へのお布施を含む)をする寄付大国ミャンマーといわれています。
ミャンマーで寄付は市民にとって生活の一部といっていいほど当たり前な事なのです。
「途上国」で「寄付の対象」と思われがちなミャンマーで、何故彼らはそんなにも熱心に寄付を行うのでしょうか。
聞いてみると寄付は”自分のため”という答えが返ってきます。
寄付大国ミャンマーに根付く互助の精神ですね。
この国では街のあちこちで寄付を募っている光景を日常的に目にします。
世界寄付指数ではミャンマーは2014年から2017年まで4年連続で1位となっているから驚きです。
ちなみにミャンマーでは早朝よくあずき色の袈裟を身にまとい、托鉢(たくはつ)を抱えた修行僧が軒下を訪ね、食べ物や金銭のお布施を呼びかける風景をよく目にします。
これも国民の9割が日常的に何らかの寄付(僧侶へのお布施を含む)をする寄付大国 にしている要因なのかもしれません。

さて、ミャンマー第一の都市ヤンゴンには美しすぎる寝仏『チャウタッジー寝釈迦仏』があります。
仏像というとどちらかと言えば男性的であったり、中性的な雰囲気を想像します。
ところがこちらの寝仏は恐らく世界一美しすぎる寝仏ではないかといわれるくらい穏やかで美しいのです。
まつ毛が長くて美人です。どの角度からも綺麗な表情でしかも他の寝物より一回り大きいので、寝仏の周りを一周でき、見応えがあります。

東南アジアで主流を占める上座部仏教の国々は「戒律のタイ」「学問のスリランカ」「瞑想のミャンマー」と言われ、ミャンマーに各地に瞑想修行を極めようという人が集まっている僧院が沢山あります。
仏教は瞑想修行の宗教です。瞑想修行法を知ることで初めて仏教が理解できると言われています。
仏教国ミャンマーでは、古くから瞑想は修業のひとつとして行われてきました。
当初は出家した僧が人里離れた場所や寺院で行うものでしたが、19世紀頃になって、出家・在家ともに瞑想を行えるニーズが起こったそうです。

「瞑想って何?」というレベルの状態でミャンマーに瞑想修行へ行ってみる人も増えており、欧米ではリタイアした中高年の間で、ミャンマーでのスピリチュアルなバケーションが人気を呼んでいます。

瞑想修行と言えばミャンマーのヴィパサナー瞑想道場が知られています。
ここに行きますと、近頃は必ず一人か二人の日本人に出会うようになってきました。
それだけ日本でもヴィパサナー瞑想が知られてきたのかも知れません。
ミャンマーには他に道場もたくさんありますが、設備や英語の通訳の関係上、外国人が入れる瞑想道場はどうしても決まってしまうようです。

あなたもミャンマーの瞑想センターで瞑想修行体験をしてみてはいかがでしょう。

ヤンゴンの主な外国人向けの”ヴィパサナー瞑想”道場

1.インターナショナル瞑想センター
2.ウバキン瞑想センター
3.マハシ瞑想センター
4.チャンミ瞑想センター
5.ウパンディタ瞑想センター

栗田敏雄

投稿者プロフィール

銀座 佃島出身
日本大学 芸術学部 写真学科卒業
一日一回、初めての人と会うことを趣味にして数十年。
早朝からマックでコーヒーを飲むことが生甲斐

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