伝承である精霊ナッ(精霊)を信仰する「タウンピョン(神)祭り」
毎年8月、満月の一週間に開催
タウンピョンと呼ばれる小さな村、マンダレーの約20キロメートル北の所に位置していて、マンダレーから1時間程の場所。ミャンマーの殆どは仏教徒が多いなか、いまでも伝説を信じ神様と言うのは崇めないと人々に破滅をもたらすと、ナッ(精霊)という精霊神または土着神を信仰する大勢の人がいるようです。
ナッ(精霊)を呼び降ろすためにミャンマー全土から約1,500人ものナカッドーと呼ばれる霊媒師達が集まります。11世紀ミャンマーに仏教が入って来る前までは、ナッ(精霊)の信仰が根づいてきたが、ミャンマー統一王朝を開いたアノーヤター王様によりその信仰を禁止しました。しかし、現在でもナッ(精霊)を信じている人が残っている。
タウンピョンの兄弟神は、パガン時代のアノーヤター王の時から始まり。アノーヤター王の軍隊はミャンマー中国国境の所にいるモンゴル人を進軍。
その軍隊の中で、王様の継子である二人の若い将軍は、神秘的な力をもっていると言われ、進軍キャンプ滞在中、王様は、その村でパゴダを構築することを計画、パゴダの構築の為にレンガ一つとひと握りの砂を寄進するのをこの兄弟二人の勇士をねたむ大臣により二人の将軍の割り当ての2個のレンガを置かないように画策したのです。
その為、パゴダの完時に2個のレンガは欠けていました。
王様がその事を知り、彼らに軽い刑を命じたのですが、ふとした手違いから処刑されてしまったのです。
王様は、このことに後悔を念にとらわれ、2人の兄弟を祀るナッの精霊の祭壇をパゴダの側に建て、彼らをそのエリアの守護神として決め崇拝しました。
この兄弟神は人々の希望がかなえ、悪運や危険などから守ってくれ、幸運や成功などもたらすと信じられています。
ミャンマーに有名なナッ(精霊)の祭りというと「タウンピョンナツ祭り」続き「ヤダナーグナツ祭り」が浮かび上がるかと思います。タウンピョンナツ祭り言う名はマダヤー群のタウンピョン村に行った祭りなので、その名になったのです。したがって、「ヤダナーグナツ祭り」はアマラプラ市のヤダナーグパゴダーの近くに行ったのでその名前で知られてのです。
毎年8月19日から26日まで行い、全国から50万人が訪れるぐらい賑やかです。ナッ(精霊)の信仰で商売繁盛する人たちや信仰深い人たちが集まる祭りの一つです。信仰するナッにナッ用の帽子やショールや花などを捧げ、水浴びも行ったので、それを目的に一年中貯金してその祭りに参加する人も居ます。また、ナッの癒される音楽はミャンマー伝統的な楽器を使い、その音色はその祭りに行きたくなるような気にさせる。
ナッ精霊神の音楽でナッを癒し、ナッの代わりに二なり(男性だが女性のようになっている人)が踊ったりして精霊神の祭礼を行ったのです。またお供え物として色麻やかなお花、多類のお酒、鳥の唐揚、魚の唐揚、お花とココナツとバナナを一緒に入れたもの(特に伝統的な神に供えるとそれが必ず入れないといけないもの)、お菓子、その他の色々な食べ物などを備えます。ナッに伝えたいことやナッから伝わることを見に来る人に代わりに伝えてくれると信じている。タウンピョンはマンダレーの近くにあるので、マンダレーから“タウンピョンへ、タウンピョンへというバスやバイクケリーも走っているので、交通も便利です。一回タウンピョンに参加して楽しんでみたらいかがですか。
このように、崇める祭りは毎年行われ、このタウンピョン(神)祭りはミャンマーで神様信仰が見られる有名な祭りの一つであり、大変賑わうので、参加されたら忘れられない旅の思い出になることでしょう。
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