ミャンマーの飲食文化は、外食へ変化している

あまり外食をしないミャンマー人?

昔から、ミャンマー人は周辺諸国に比べ、あまり「外食」をしないと言われてきました。
その理由は、敬虔(けいけん)な仏教徒であるからとか、自炊の方が安くて健康的であるからとかいろいろ言われています。

現地の声:(理由は、色々あると思いますが、節約することでもあり、また、衛星面的にも外食の観念がありました。
ワザワザ食べに行く必要はない。面倒だと思っている生活慣習がありましたね)。
しかし、近代的なショッピングモールができ、グローバル化する大都市ヤンゴンなどを見ると、どうしてどうして市内には地場や各国の外食店が急激に増え、グローバルチェーンも進出の兆しが感じられますし、外食産業も発展しているのです。
ただ電力とか物流インフラ整備の遅れや、人材の不足で、多くのミャンマー外食店は頭を痛めています。

現地の声:(外食店が店員のサービス業ついてのあり方を育成する必要があると思います。ミャンマーは社会祝儀、軍事政権、などの時代が長かったので、お客様一番という心得がなかったので、ミャンマーのサービス業は思ったようにいかないのが現状のようです。現在では社会感の責任感もまだまだ理解が浅いようです)

デリバリーのブームが、ミャンマー人を外食好きにする。

そんなミャンマーで最近、フードデリバリーサービスが盛り上がっています。民主化のあおりで飲食店は増加を続けてきましたが、「配達サービス」ここ最近盛り上がりがあるようです。それも自転車を使ったデリバリーサービスが流行っているのです。それも混雑する大通りを避け路地だけを通って配達するという頭のいいやり方です。デリバリーは大半が自転車なのですが、結構ファッション化されています。これが  今、留学や海外での仕事帰りの若者や在住外国人に受けているのではないでしょうか。そしてミャンマー人を外食好きにする要因。きっかけかもしれません。

注文する仕組みも、地域別に飲食店が掲載されたフェイスブックを見て注文するのです。

画面を見ますと、若者に人気の加盟店がさほど高くない価格帯の店がサイトに掲載されています。加盟店の料理を毎日のように読者がコメントしたりとグルメサイトの様で賑やかです。配達料は、1回の注文につき2500チャット(約180.69円)前後が相場のようです。

この価格は、ミャンマー人の一食分のチャーハンに匹敵する価格ですから、一般的に裕福な家庭や外資の食事のデリバリーがメインかと思いますね。

ミャンマーの外食産業は地方料理とおしゃれな雰囲気。

お洒落系レストラン、カフェ、バーといった店も次々とヤンゴンに増えています。料理は地方料理のメニューがよく目に付きます。近隣国の料理、少数民族料理、地方の郷土料理と多様化しています。外食産業はメニューの変化ばかりではあいません。お店の構えもそのほとんどがカフェのようなお洒落な雰囲気で、お店の経営者も欧米人か、欧米やバンコク、中国に長く滞在して帰国したミャンマー人が多く、若い人が多いのです。

またお客さんも在住外国人や外国人旅行者、ミャンマー人セレブを意識してカジュアル&ハイセンスな店づくりをしています。この流れは外国人を客層としたお店ほどは内装に凝ってはいませんが、一般のミャンマー人を相手にした最近できたお店の創りも、従来からの地域店とは違うモダンさと清潔さが感じられます。

こうした流れがミャンマー外食市場の動向でしょうか。

現地の声:(確かに最近、その2、3年前と比較して、おしゃれな店や食べ放題の店(鍋料理)、などが加えて来ましたし。
ミャンマー人が食べられる手ごろな値段で人気を呼んでいます。

街をにぎわす屋台と「ナイトマーケット」計画。

ミャンマーでは朝食や夕食も家庭で食べるのが一般的ですが、単身者や共働き家庭が食事をとったり、惣菜を買ったりする大衆食堂や屋台は、どこのでもあります。朝、出勤前の屋台は、甘いミルクティー(ラペイェラペイェ)を飲みながらおしゃべりに花を咲かせる人、マンゴーやアボカドなど季節の果物を大声で宣伝する屋台主など、人々の生活に欠かせない料理ばかりではなく、果物や野菜、肉・魚の食品から、本、雑貨など生活必需品も置いてあります。ヤンゴン市内のある屋台では、麺料理は庶民の味として親しまれ値段も一杯約50円と安くミャンマー生活には欠かせない「屋台」の魅力メニューです。この屋台もヤンゴンでは最近市内の渋滞の深刻化から一部の地域で屋台の撤去が始まっています。この問題は、屋台によって暮らしを営んできた人々の生活基盤を破壊することになり、解決策としてヤンゴン市は「ナイトマーケット」計画を立てました。

「ナイトマーケット」計画とは、屋台の移転先の確保と観光スポットの活性化を狙った複合対策です。ダウンタウンの南側・ヤンゴン川に面した港エリアに沿って走るストランド通りの車道を一部転用し、電気と水道、公共トイレを備えたスペースを整備して2千の屋台を移設させるという計画です。この構想も実現するには長時間要し、実現したものの、移転先としての良し悪しで、従来の生活密着型屋台と観光スポットとしての相性など、いくつかの課題が残り、成功・不成功が人々の注目を集めています。一度、行ってみてはいかがですか? 圧巻の風景です。

現地の声:(ナイトマーケットは以前、中華街にあった店を移転してヤンゴン川に面している港エリアにしました。観光スポットの目的もあるですが、中華街の渋滞を緩和する考えもあります。屋台がずらりと並んでいるので、好きな食べ物や雑貨などを一つの場所で買えるのです。)

ヤンゴンにウィークエンド・マーケットが2019年5月オープン! – Clip

日本料理や韓国料理を出す店が、少数民族レストランを増加させることに。

中華料理とタイ料理に加え日本料理や韓国料理を出す店が2010年代ごろから目に付くようになってきました。それぞれ専門の料理のみを出すレストランです。日本や韓国、タイへ留学や就業で行っていた人たちが、ミャンマーへ帰ってきて店を開くケースが多かったようです。こうした傾向は、やがて少数民族レストランを増加させることに繋がりました。

日本人は、中華料理に近いシャン族の料理という。現地の声:(ミャンマー人は、シャン料理は中華料理とは似てないという。シャンヨーヤー店経営者の大半がは日本帰りのミャンマー人なので、日本人の味と合わせて作っています。市内に売っている本来のシャン料理と味のさが違います。)を出すシャン料理店は昔からありましたが、所得の高い少数民族レストランの先駆けなった「シャンヨーヤー」Shan Yoe Yarが、最近カチン族やラカイン族の料理を出す店が数を増やし、ワ族、モン族、チン族、カヤン族といった少数民族の料理店も現れ始め話題になっています。

ショッピングセンターや屋台で受けるミャンマー料理。

バラエティ豊富なミャンマー料理として親しまれているものには、砕いたピーナッツで味付けをしたもの、ラペッ(お茶の葉)と和えたものなどがあります。
現地の声:(ラペッはミャンマーの伝統的な食べ物です。銘柄により値段が様々であるし、食べ方も好みにより違います。
お茶の葉とピ-ナッツと干しエビだけ食べる人がいれば、緑のトマトキャベツ、グリーンチリとお茶の葉とピーナッツ、レモンを絞って、ナプラー(エビの絞るた液体)とピーナッツの油を混ぜて食べるのが若者が好きです。
ご飯とも一緒に食べる人もいる

蒸したコーンとピーナッツに、ラペッ、ドライ・フィッシュ、マトンジャーキーのシュレッド、生ガーリック、グリーンチリを載せたもの。
ほくほくしてピリ辛でしょっぱさもあり、お酒のおつまみに最適です。ショッピングセンターや屋台で、1パック500チャット(約36.13円)です。これらは在留日本人にも受けているようです

ヤンゴンで食べたい日本食レストランおすすめ徹底ガイド20選 – Clip

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